藤次郎 DP 薄刃 165 mm (F-502)
仕様
| 全長 | 295 mm |
| 刃渡り | 165 mm |
| 重量 | 180 g |
| 刃材 | Cobalt Alloy Steel (VG10) + 13 Chrome Stainless Steel |
| 柄 | 積層強化材 |
| 刃付け | 両刃 |
| ブランド | Tojiro |
| 原産国 | 日本 |
TOJIRO CLASSIC 菜切り 165mm — F-502
三徳包丁が生まれる前から、日本の台所には菜切りがあった
今、日本の家庭包丁といえば三徳包丁や牛刀を思い浮かべる人が多いでしょう。
しかし菜切り包丁は、それよりずっと古い形の包丁です。
菜切りのような野菜用包丁の形は、江戸時代にはすでに日本で発達していました。明治時代に肉食文化とともに洋式の牛刀が伝わるより前、そして後に三徳包丁が生まれるよりも前のことです。
その由来はとてもシンプルです。
日本の料理は野菜をたくさん使う。だから野菜を切るための専用の包丁が生まれました。
機能から生まれた形
菜切りは刃幅が広く、先端は角張り、刃線はほぼまっすぐ。主な作業はまな板の上、目の前で行うため、牛刀のような尖った切っ先は必要ありません。
刃を下ろすと、刃線がほぼ全体でまな板に当たるため、ねぎの小口切り、玉ねぎ、キャベツ、きゅうり、にんじん、きのこ、葉物野菜などに最適です。
幅広の刃にはもう一つ利点があります。切り終えたら、刃の側面で食材をまとめ、そのまま器に移せるのです。
切る — まとめる — 移す — そしてまた切る。
菜切りの形は見た目の美しさからではなく、まな板の上での仕事の流れから生まれたのです。
F-502 — TOJIRO CLASSICの菜切り
F-502の刃渡りは165mm。菜切りの役割にちょうどよいコンパクトなサイズで、全長約295mm、重さ約200gです。
刃は両刃なので、右利きでも左利きでも使えます。一般的に片刃で扱いに技術が必要な伝統的な薄刃包丁とは異なります。
だからF-502は、誰でも扱いやすい和の野菜包丁です。
- 和食の料理人である必要はありません
- 特別な技術も必要ありません
野菜をまな板に置くだけで、なぜこの形なのかがすぐにわかります。
そして、中華包丁(クリーバー)ではない
四角い形と広い刃幅から、叩き切る包丁のように見えるかもしれません。しかし菜切りは骨を叩き切るための包丁ではありません。F-502の刃は食材を切るためのもので、硬い骨の衝撃を受けるためのものではありません。
その特長は重さや力ではなく、
野菜を素直に、軽快に切れることにあります。
古い形、でも古びない
F-502で興味深いのは、この型番に長いデザインの歴史があることです。DP藤次郎8000 F-502は1981年にグッドデザイン賞を受賞し、現在のF-502もTOJIRO CLASSICシリーズとしてその系譜を受け継いでいます。
数十年が過ぎても、その基本の形に新しい説明はほとんど必要ありません。
- 幅広の刃
- ほぼまっすぐな刃線
- 165mmのサイズ
- そして明確な役割
野菜をまな板に置き、それをきれいに切る。
何でもこなせる一本を求めがちな時代に、F-502は別の視点を思い出させてくれます。
良い道具は、
すべてをこなす必要はない。
生まれた目的を、
本当にうまく果たせばいい。